体調が優れない?慢性的なストレスが引き起こす体調不良
普段生活をされていて、原因不明の体調不良やイライラを感じることはありませんか?
特に症状がなくても体調が優れないと感じたりしんどいと思うこともあるかもしれません。
適度なストレスは健康的な生活を送る上で有効とされますが、強いストレスに長期間さらされると身体面・精神面の両方に悪影響をもたらします。
ストレスケアが注目されるようになった現代では、うつ病をはじめとして自律神経失調症といった病名を耳にする機会が増えていますが、それぞれの原因や症状、治療法などの違いまではあまり知られていません。
今回はストレスに関連して体調不良をきたす、自律神経失調症について詳しく説明していきます。
ストレスによって起こる?自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、「不健康な生活リズムやストレスにより自律神経のコントロールが乱れる事で様々な体調不良を引き起こす状態」を示します。身体のどこに、どの程度の症状が出るかは人それぞれで、他の病気との見分けや体質との線引きが難しく診断がつきにくいのが現状です。
病院にかかっても様々な検査を行った上で、体調が優れないのは原因不明だと言われるかもしれません。体調が悪い原因がわからなかったり、精神疾患ではないと言われてきた方が自律神経失調症の診断を受けることもあります。
診断分類によっては正式な病気と考えられていない場合もあります。この症状を理解するには、私達の体に張り巡らされた自律神経の機能を知る必要があります。
自律神経とストレスの関係
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。交感神経は活動的に、副交感神経は安静的に働き、お互いに反対の作用を持ちます。身体のあらゆる部分の機能を調節しています。
強いストレスがかかり続ける状況では交感神経が強まる事でこのバランスが崩れ、これが体の不調となって現れます。例えば就寝時にも交感神経が働いて体や脳が活動的であれば、うまく寝付けずに睡眠障害として現れます。
自律神経失調症の原因とタイプ
自律神経の乱れはストレス以外にも複数の原因が考えられます。不規則な生活リズムが原因の方もいれば、体質的に自律神経そのものが乱れやすい方もいます。
また、ストレスの受け取り方も異なり、ストレスに弱い体質や気質の方は自律神経失調症をきたしやすくなります。他にも女性のホルモンバランス変化が原因となることもあり、原因がどこにありそうかを広く探る事が大切です。
原因が異なれば症状にも違いが表れやすくなります。それぞれに応じて適切な改善策を模索していく事が重要です。
自律神経失調症の症状
下の図に主な症状をまとめました。症状は人によって異なります。自律神経失調症が、「なにか体調が悪いな」と感じていることの原因になっているかもしれません。
また他の疾患による症状が重なる事もあるので慎重な判断が必要です。
自律神経失調症とうつ病の関係は?
ここまで自律神経失調症について説明してきました。様々な体調不良は、自律神経の障害によって起こると言えます。
そのため、自律神経失調症の背景にはうつ病があるということもあります。
うつ病はストレスとの関係性が認められており、精神面はもちろん身体面にも大きな影響を及ぼします。ここでは自律神経失調症とうつ病の関係に着目して解説をしていきます。
うつ病の症状
うつ病は、体質などを背景にストレスが原因で発症する事が多い病気です。そのため、身体症状は自律神経の乱れによって引き起こされるとも考えられ、体の様々な部位で見られます。また、身体症状も精神症状も個人差があります。
うつ病の特徴は精神症状が強く、長期的に表れることです。人によって、朝に特に気分の落ち込みがあるタイプと、夜になると不安に襲われるタイプなどが存在します。また、うつ病は診断基準や治療法が明確です。
精神症状が強いため、生活にも大きな支障をきたします。うつ病について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
自律神経失調症とうつ病における症状のポイント
- どちらも時間や環境で変動しやすい
例)仕事のある日になると調子が悪い、休みの日になると体調を崩す など - うつ病は精神症状が強い。しかし、自律神経の乱れを引き起こし身体症状が現れるため、自律神経失調症の原因にうつ病が隠れている場合もある
- 逆に、自律神経失調症からうつ病へ進展することもある
自律神経失調症として疑わしい症状が出たらどうすればいいの?対処法について
自律神経失調症の自己判断には注意が必要
ここまででお話しした通り、自律神経失調症は複数の、個人差がある症状が出ます。他の疾患との見分けがつきにくいので、もし疑わしい症状が出たら自分で判断するのではなく、早めに医師に相談する事が重要です。
解決方法:ストレスの軽減
自律神経失調症の原因であり、ご自身でも始められる症状の緩和方法としてストレスの軽減があります。
ストレスは環境変化や人間関係によるストレス、女性の方は生理周期によるホルモンバランスなど様々なものがあり、症状には複数のストレスが関係している場合もあります。
可能性のあるものを整理してみることが症状の緩和につながるかもしれません。
自律神経失調症やうつ病を疑った際に受診すべき診療科について
自律神経失調症もうつ病も症状が様々なため、どの診療科を受診するべきか分かりにくいのも特徴です。身体症状を主訴に他の診療科に受診しても、検査上明らかな病状が見られないので結果として原因がわからず改善しないといったケースも少なくはありません。
治療には精神科、心療内科などが該当しますので、この記事を読んで自律神経失調症やうつ病の可能性を考えたら、それらの診療科にご受診ください。
自律神経失調症かも?と思ったらMIZENのクリニックへ
自律神経失調症は多くの人がかかる可能性のある病気です。しかしなかなか診断されず、そのことがストレスとなりさらに症状を悪化させてしまう、という悪循環にもなりかねません。
日常生活に密接に関わっているので、原因を知り日々の生活を少し変えてみることで改善や予防をすることもできるかもしれません。当院では精神科専門医もいますので、一人一人にあった最適な治療を提案し、一緒に治していくことができればと考えています。何か少しでも心配なことを感じたら、お気軽にご相談ください。
当院を受診した方の体験談
20代 男性
少し前から不安感を感じるようになっていてうつかなと思いつつも、そこまで症状が強くなく放置していた。
仕事に就き始めた頃から、肩こりやめまいがひどくなった。しかしこれはパソコン業務のせいだと思っていた。そんなときにこのページを見て、もしかしたら自律神経失調症なのではないかと思い受診に至った。
自律神経失調症の疑いとして本人と相談した結果、様々な身体の不調がストレスから来ていることを一緒に確認しカウンセリングを行っていくこととした。
当院の強み
1.働く人も通いやすく
仕事終わりの時間に診療を行っていないクリニックが多いですが、MIZENクリニックでは診療時間を平日夜18時から22時としています。当院では昼間はお仕事で忙しくなかなか受診できない方々の健康を、夜遅くまで診療することでサポートいたします。
2.全身の健康をサポート
当院には精神科医に加え、糖尿病の専門医など様々な領域を診ることのできる医師が揃っております。患者さんの身体面・社会生活面・精神心理面のすべての面から患者さんをサポートできます。例えば、糖尿病など他の疾患で当院にかかっていても、自律神経失調症などメンタル面でも気になる部分があれば当院で合わせて治療を行うことができます。
3.ネット予約で待ち時間を短縮
医療機関では診察前や会計までの待ち時間が長いということが通院から足が遠のく大きな理由の一つとなっております。当院ではスムーズな受付のために、予約をインターネットで事前に行って頂くことができ、予約された方から優先的に診察を受けていただいております。
4.オンライン診療
MIZENクリニックではオンライン診療によるメンタルヘルスのご相談を行っています。オンライン診療サービスcuronを使ってご自宅から医師に相談可能なので、メンタルのことでお困りの際はご活用ください。
なお、当院にはじめての受診の方は、お薬の処方はオンライン受診のみでは行えませんので、初回からお薬の相談もご希望の方はホームページからご予約の上、ご来院ください。
5.お薬の説明
やはり、精神症状に対するお薬というのは風邪に対するお薬と違って初めて服用する人も多く不安もあると思います。当院ではそれぞれのお薬の効果や副作用について丁寧に説明し適切なお薬を処方するよう努めています。何か疑問点があれば遠慮なくおっしゃってください。
6.患者さんのご意見を丁寧に伺う
当院では患者さんが何に困っているのか、どんな病気が考えられるのか、どんな治療法が患者さんにとって最適であるのかということを正しく判断していくために患者さんのお話を真摯に伺うことを心がけております。ネット予約やオンライン診療も行うことによって実際の診察の時間で深く患者さんに向き合うことを実現しております。一方的に治療を行うのではなく、一緒に考えていきたいと思っておりますので安心してご相談ください。